ホルモンの影響について
エストロゲンとの関係
子宮内膜ポリープの形成には、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが関与していると考えられています。
エストロゲンは子宮内膜の成長を促す働きがあり、その作用が強くなることで、子宮内膜が必要以上に増え、ポリープができやすくなることがあります。
ホルモンバランスが変化しやすい時期
閉経前後の時期や、ホルモン補充療法を受けている方では、ホルモンバランスが変化しやすく、子宮内膜の状態にも影響が出ることがあります。
ただし、ホルモンの影響の受け方には個人差があり、必ずしもポリープができるわけではありません。
ホルモン補充療法について
ホルモン補充療法とは
閉経前後の約10年間は更年期と呼ばれ、エストロゲンの急激な減少により、心身にさまざまな不調があらわれることがあります。
ホルモン補充療法は、こうした症状を和らげる目的で、不足したエストロゲンを補う治療法です。
婦人科での定期的な確認が大切です
ホルモン補充療法をおこなっている場合は、子宮内膜の変化を確認するため、定期的な婦人科診察を受けることが安心につながります。
乳がん治療後のタモキシフェン服用について
タモキシフェンの働き
タモキシフェンは、乳がんの再発予防を目的として使用される薬で、乳腺においてはエストロゲンの働きを抑える作用があります。一方で、子宮内膜に対してはエストロゲン様作用を示すことが知られています。
婦人科疾患との関係
タモキシフェンの服用中は、不正出血や子宮内膜ポリープなどの変化がみられることがあります。そのため、服用中は定期的に婦人科で状態を確認することが大切です。
早川クリニックでの経過観察について
不正出血がある場合の対応
タモキシフェンを服用中の方や、ホルモン補充療法を受けている方で、不正出血(茶色のおりものを含む)がみられた場合は、経腟超音波検査などをおこない、子宮内膜の状態を確認します。
検査結果に応じて、必要な追加検査をおこないながら、落ち着いて慎重に評価していきます。
症状がない場合も定期的な確認を
不正出血などの自覚症状がない場合でも、タモキシフェンの服用中やホルモン補充療法を受けている方は、定期的に子宮や卵巣の状態を確認することが大切です。
検査の内容や頻度については、患者さま一人ひとりの体調や治療内容に合わせてご説明し、無理のない形で進めていきます。
服用・治療終了後も経過観察を大切に
タモキシフェンの服用が終了した後や、ホルモン補充療法を終えた後も、一定期間は婦人科での定期的な診察が望ましいとされています。
当院では、治療が終わったあとも安心して過ごしていただけるよう、必要に応じたフォローをおこなっています。
Q&A よくあるご質問
ホルモン補充療法を受けていると、子宮内膜ポリープができやすくなりますか
ホルモン補充療法では、子宮内膜に影響が出ることがありますが、必ずしも子宮内膜ポリープができるわけではありません。
治療中は定期的に子宮内膜の状態を確認することで、変化があっても早めに対応できます。気になる症状がある場合は、遠慮なくご相談ください。
タモキシフェンを服用していますが、症状がなくても婦人科を受診したほうがいいですか
症状がない場合でも、タモキシフェンを服用中の方は、定期的な婦人科診察を受けることが安心につながります。
検査の頻度や内容は、体調や治療状況に合わせて調整しますので、無理なく続けていただけます。
