避妊を目的としたり、生理などの婦人科系の症状を緩和したりするなど、ピルは様々な使われ方をします。いずれの目的で使用するにしても、使用する前は正しい知識を身につけるべきです。
ピルについて誤った知識を持たれている例として、たとえばピルを飲んでいると不妊症になるのではないかという事です。基本的にピルを長期的に使用していたからといって不妊症になる事はなく、服用を中止すると、月経周期が自然に回復し、妊娠が可能な状態になります。
一般的に、ピルの服用を中止してから、3ヶ月から4ヶ月以内に月経は回復する傾向にあります。服用を中止してすぐ妊娠したとしても、胎児に悪影響はないと言われているため、不妊については安心して使用できるのではないでしょうか。
また、ピルを服用する事で太りやすくなるという噂もありますが、こちらも誤った知識として広まっているものです。ピルを使った日本での臨床試験において、ピルを服用した人と服用していない人では体重の増減に差がほとんどみられないという報告があります。
やや古めのタイプのピルでは、ホルモン量が多く含まれていたものがありました。その頃はむくみが現れる事はあったのですが、おそらく、むくみの症状が誇張して太るという噂が広がったのでしょう。実際のところピルは、安心して服用できるお薬となっていますので、お求めの方はぜひ心斎橋にある当院にご連絡下さい。